山梨大学前の星野書店

山梨大学前の小さな書店の日記です

障害者のアートではなく

先週末、NHK「首都圏情報ネタドリ」という番組で〈障害者アートの最前線〉という特集をやっていました。

最後まで見なかったのです。

なんだかいたたまれなくなって。

 

番組では自閉症のピアニスト・紀平凱成さんとダウン症の書家・金澤翔子さんを紹介していました。

おふたりとも素晴らしい才能があり、それを伸ばしたご家族や関係者の皆さんも素晴らしいなと思いました。

 

ただ、障害者の家族を持つひとりとして「これは特別な例だ」と思います。

私の姉はダウン症です。

ひとりで日常生活を送ることはできませんし、知能も2,3歳くらい・・。

同じダウン症でもいろいろです。

 

もしこの番組を障害者の家族が見たら・・。

「なぜうちの子はできないんだろう」

「なぜ才能を持って生まれなかったのか」

「なぜうちの子だけが・・」

「こんなに才能がある子がいるのに」

「育て方が悪いのか・・」

などなど、考えてしまわないでしょうか。

 

幸い私の姉に関しては、恵まれた環境にあります。

けれど私は悲しいお話をいくつも知っています。

日本という社会は、障害者が、その家族が、まだまだ生きづらい国です。

 

私はいつか、少しでも社会貢献になるようなことができたらと思っています。