この4月から「本の定価販売」を実施します。
え?本は定価販売に決まっているでしょ、と思いますよね。
実は、官公庁や学校などには割引して納入することがほとんどなのです。
公共の施設などは定価販売の根拠となる再販制度からはずれていたからです。
たとえばうちの店では山梨県立、甲府市立の学校へは5%引きで納入してきました。
本の利益は本体価格の20%ほどです。
10,000円分の本を売って2,000円の利益。
人件費、光熱費、備品代、家賃・・
これらを賄うにはたくさんの本を売らねばなりません。
しかし、近年あまりにも書店の経営が成り立たない状況となり、
昨年経済産業省が「書店活性化プラン」を発表しました。
書店の経営が良くなる後押しをする案で、
その中のひとつが「本の定価販売」なのです。
これにより山梨県では書店商業組合を中心に行政に働きかけ、
本の定価販売を実現することができました。
一方で、山梨県の方針とは関係のない、山梨大学との取引はなくなります。
今回、県内の他の書店とともに定価販売のお願いをしましたが、
受け入れられませんでした。
大学の厳しい予算のことはこちらも承知していますが、
山梨大学への納入は10%引きです。
仕入れ値の高い専門書は割引すると利益が10%以下のこともあります。
これから先、大学だけ割引くというわけにもいきません。
書店組合に関係のない、学内の生協が引き続き割引納入をするそうです。
厳しさを増す出版業界ですが、
これまで後回しにしてきた問題に向き合う時です。
少しずつでも改善して、店を長く続けられるようがんばりたいと思います。