山梨大学前の星野書店

山梨大学前の小さな書店の日記です

小説を読む愉しみ

長いこと忘れていた、小説を読む愉しみ。

 

今日、ふと思い出しました。

話の続きが気になって、

読むのをやめられない楽しい読書。

 

若いころ、徹夜しても平気だった。

読み終わるまで寝たくなかった。

ワクワクする読書。

 

今は仕事で読むことが多くて、

純粋に読むことが楽しいと思うことがなくなっていました。

 

でも最近、

『ファイア・ドーム』『立ち上がる時』

という上下巻の大作を続けて読んだら、

あの頃の気持ちを思い出しました。

 

小説を読む愉しみ。

この気持ちを一人でも多くの方に味わってほしい。

そんな気持ちで本屋を続けていきたいな。

コケました

ちょっとバランスを崩しまして、

本の入った箱を持ったままコケました。

土と草の上に比較的ふわっと落ちました。

それでも足の脛がコンクリートブロックに当たり、

8×3センチくらい表面がすりむけました。

痛い。

自分がこわいです。

ケガしたくないです。

気つけます。

GWはカレンダー通りの4連休です

今年は迷わず休むことにしました。

 

4月は学校の新学期が始まるので急に仕事が忙しくなりました。

うちの店は教科書を扱っているわけではありませんが、

学校図書館の注文などが一斉に入ってくるのです。

私1人で発注から書類作成、納品までやりますので、

あれこれ考えながら予定を組んでいます。

 

しかし、性格上どこか抜けていて、

忙しいと間違いが多くなるのが困ります。

書類の細かいミスやらなにやら、

修正に時間と神経が減っていきます。

 

おかげさまで店頭もそれなりに忙しく、

あんまり無理をすると、

もっと大きな間違いや事故などが起こりかねません。

 

ここは損をして得をとれ。

休むと売り上げはありませんが、

そのほかの良いことを期待して休むことにします。

心の余裕と仕事の余裕。

 

今月の「ほんのかけはし」も、

「かけはしバックナンバー」6も作りたいし。

やるべきことを少しでも進めたいと思います。

 

 

本屋大賞発表会参加を終えて

先日、第23回本屋大賞の発表会に行ってきました。

場所は東京の明治記念館。

過去最高の参加人数というだけあって、

会場は大勢の人でごった返していました。

私は去年に続いて2回目の参加です。

 

実は私、数年前まであまり本屋大賞に熱心ではなく、

投票をするようになったのも最近のことです。

 

理由は単純に、本を読んでいなかったから。

本屋大賞に投票するには、実際に読んで感想を書くことが必須です。

しかし日々仕事をこなすのに精一杯で、

文芸書を何冊も読むなんて考えられませんでした。

 

でも、一度本屋大賞に投票してみたら、

見えてくるものが違ってきたのです。

 

本屋大賞がなぜできて、

どう運営されていて、

どうやってお客さんに買ってもらうしかけになっているのか。

本屋大賞を店で展開することのメリットって何だろう。

そして何より、

書店員が本を読むことの当たり前と大切さに、

いまさらながら気づきました。

本を読んでいるからこそ、

自信をもってお客さんにおすすめできるのだということに。

 

わざわざ自腹で店を休んでまで本屋大賞発表会に行くことにしたのは、

単純にどんな会なのか興味があったのと、

会場の様子を店のお客さんにい伝えしたいと思ったからです。

 

地方の小さな書店にはめったに作家さんはきませんが、

会場に行けばノミネートされた作家さんに直接お会いすることができます。

ミーハーな気持ちというより、うちの店のお客さんに楽しいお土産話がしたい。

こんなことがあったよとか、こんな人だったよとお伝えしたい。

そういう気持ちが強いのです。

 

発表会2時間のうち、1時間は表彰式など。

あとの1時間は書店員と先生方との歓談タイムです。

今年は村山由佳先生、湊かなえ先生、夏川草介先生、

そして去年の大賞『カフネ』の阿部暁子先生とお話しすることができました。

たのしいひとときでした。

本屋大賞発表会、私がどの作品に投票したかなど、

ご興味のある方には店頭で会の様子をお話しさせていただきます。

ぜひ店頭で声をかけてください。

 

 

本の定価販売について

この4月から「本の定価販売」を実施します。

え?本は定価販売に決まっているでしょ、と思いますよね。

実は、官公庁や学校などには割引して納入することがほとんどなのです。

公共の施設などは定価販売の根拠となる再販制度からはずれていたからです。

たとえばうちの店では山梨県立、甲府市立の学校へは5%引きで納入してきました。

 

本の利益は本体価格の20%ほどです。

10,000円分の本を売って2,000円の利益。

人件費、光熱費、備品代、家賃・・

これらを賄うにはたくさんの本を売らねばなりません。

 

しかし、近年あまりにも書店の経営が成り立たない状況となり、

昨年経済産業省が「書店活性化プラン」を発表しました。

書店の経営が良くなる後押しをする案で、

その中のひとつが「本の定価販売」なのです。

 

これにより山梨県では書店商業組合を中心に行政に働きかけ、

本の定価販売を実現することができました。

 

一方で、山梨県の方針とは関係のない、山梨大学との取引はなくなります。

今回、県内の他の書店とともに定価販売のお願いをしましたが、

受け入れられませんでした。

大学の厳しい予算のことはこちらも承知していますが、

山梨大学への納入は10%引きです。

仕入れ値の高い専門書は割引すると利益が10%以下のこともあります。

これから先、大学だけ割引くというわけにもいきません。

書店組合に関係のない、学内の生協が引き続き割引納入をするそうです。

 

厳しさを増す出版業界ですが、

これまで後回しにしてきた問題に向き合う時です。

少しずつでも改善して、店を長く続けられるようがんばりたいと思います。

 

 

足に鍋のふたが落ち

クリステル、というフランスの鍋を使っています。

この鍋があるから毎日お料理が楽しく上手にできる、

といっても過言ではありません。

私が持っているのは3つのサイズで、

入れ子式に重ねることもできます。

 

先日、手がすべってこの鍋セットの一番小さいふたを落としました。

ふたは床で一度はねたあと自分の左足薬指と小指に落下。

すぐに激痛が襲ってきました。

 

なにしろこのステンレスのふた、

3層構造のなべに合わせたしっかり者。

痛いのなんの・・

 

そして思い出すのは、

20年以上前、当時私の喫茶店に来てくれていたお客さんの女性、N子さん。

デロンギのマシンで入れたエスプレッソがお気に入りで、

飲みながらご自身のいろいろなお話をしてくれました。

家は神奈川県にあるけど甲府にアパートを借りていること。

なぜかというと施設にいる母親に毎日会いに行き、

自分の手料理を届けて食べさせてあげたいから。

料理のこと、若いころのご自身のエピソードなどいろいろ・・

 

何年かしてN子さんが甲府を離れるにあたり、

クリステルの鍋セット、

フィスラーの圧力鍋、

メーカーはわからないけれどステンレス製の大きな蓋つきフライパン(片手では持つのが大変なくらい重い)を私に譲ってくれたのです。

 

これらがあるおかげでどんなに日々助けられているか・・

いまでもしょっちゅうN子さんのことを思い出すくらい

私にとって愛用の道具たちです。

 

交わしていた年賀状もいつしか返事が来なくなり、

N子さんが今どうしているのかわからないけれど、

私の人生の中で思い出に残る出会いのひとつです。

 

 

 

 

あけましておめでとうございます

いつもより長めにお正月休みをいただきました。

明日からお仕事がんばります。

 

年末は最後の1週間にまとめてお客様が来てくれた感じで、

ヒヤヒヤした年内の支払いもなんとか、

本屋大賞と新書大賞の投票も今日までに終えることができました。

 

新しい年の始まりにあたり、

願うことは世界が平和で無事でありますように。

本を買って読む余裕が人々にあり、

さまざまなことを楽しめる世の中でありますように。

 

そして、今年も本屋をやっていけますように。

どうぞよろしくお願いいたします。