宮尾登美子さんがお亡くなりになったそうです。
数多くの素晴らしい作品を残してくださいました。
私にとっての思い出は「松風の家」を読んだ時のことです。
ぐいぐいとお話に引き込まれ、読むのを止めることができませんでした。
10代のときでしたが一気に徹夜して読みました。
読み終えた時は、ひとつの物語が体の中を駆け抜けていくような、荘大な感覚でした。
今でもその感覚を覚えています。
本ってすごい、と思いました。
字が並んでいるだけなのに、それを読むだけで空気やにおいを感じられたり、物語を体験できるのですから。
この楽しみをぜひ多くの方に体験していただけたらと思っています。