平凡社の1月の新刊案内に、別冊太陽『王羲之と顔真卿』の紹介がありました。
なんだか懐かしく感じます。
子どもの頃から大学進学のため甲府を離れるまで、唯一続けていたのが「お習字」のおけいこでした。毎週土曜日にゆる~りと。
先生がニコニコやさしく穏やかな方で、なんというか・・好々爺。
(私の性格ではきっと、厳しい先生だと続けられなかったはずです。)
今でも、書きあげたものを先生が添削し、次のお手本を書いてくださるときの楽しさを覚えています。
特に『蘭亭序』の臨書が始まった時はなんだか大人になれたような気がして、うれしくて何度も何度も「永和九年」を練習しました。
筆を持つと心が静まり、余計なことを何も考えずに書く。
納得がいかずまた書く。
・・でももう、ずいぶん昔のことです。
今では習字の筆を持つことは年に1回。お正月のあいさつを店のシャッターに貼りだすときだけです。
慌ただしい毎日の中で、丁寧に字を書くことは忘れてしまったかのよう。
もっと落ち着け、私!と、たまに自分に言い聞かせながら。反省・・。