山梨大学前の星野書店

山梨大学前の小さな書店の日記です

大切なのはやっぱり、食!

 私はお料理、大好きです。そして大の食いしんぼう。
食べ物には興味たっぷりなほうだと思います。
 今月の「文藝春秋11月号」に辰巳芳子さんの対談「食といのち」が載っていました。
人間にとって食べることは本当に大切です。福岡伸一さんなど4人の方との対談ですが、
特に看護師川嶋みどりさんの「口からとる食事のすごさ」には驚きました。栄養を点滴や注射でとるのでは回復しなかった患者さんが、好物を口にして回復したお話などです。
 また、「こころの免疫学」という、カイチュー先生こと藤田紘一郎の本も目からウロコでした。腸内細菌が健康な心身にとってどんなに重要な働きをしているのか。そのメカニズムを詳しく解説しています。いま日本ではうつ病などこころの病の増加が止まりません。いくら薬を処方されても良くならない方がとても多いそうです。
 藤田先生はこころの健康は食べ物から、とその大切さを説いています。日本の伝統食である味噌などの発酵食品、食物繊維の多い食事。今の日本の食卓にはこういう食べ物こそ必要だというのです。
 先日ハンガリーで「ポテチ税」なるものが導入されましたが、日本ももっと食べ物と健康について意識を高めても良いのではないでしょうか。
 健康な体とこころを保つため、子どもからお年寄りまで、ぜひ今一度「食」を見直して興味をもってみようではありませんか。国も医療費の抑制にたばこの値上げばかり訴えていないで、国民に健康への教育、アドバイスをもっと真剣にしてほしいと思う今日この頃です。
 

こころの免疫学 (新潮選書)

こころの免疫学 (新潮選書)