山梨大学前の星野書店

山梨大学前の小さな書店の日記です

「悲しみよ こんにちは」の解説

岩波書店の『図書』で、斎藤美奈子さんが文庫の解説について連載しています。
今月号のネタは「悲しみよこんにちは」「赤毛のアン」「ティファニーで朝食を」などでした。
翻訳者の思い入れたっぷりなあとがきのお話はとても楽しかったです。

私にとって「悲しみよこんにちは」で思い出すのは、就職試験ですかね・・。
面接で、どんな本を読んでいるの?ときかれたら「悲しみよこんにちは」あるいは、「ある微笑」と答えていたような気がするのです。記憶がビミョーだけど・・。
とにかく面接官の男性は絶対読まないだろう、というのを答えていたハズです。

勉強していたのは韓国語だったし、韓国語で何か話してみて下さい。といわれれば、教科書のフレーズ丸暗記、みたいなアマノジャクぶりでした。
当時ハングルは今よりずーっとマイナーでしたから、まともに話せないこともバレはしませんでしたが、何しろ不勉強なものぐさ者でした。

ところで斎藤さんによると「ティファニー・・」の訳者龍口直太郎さんは、あとがきでオードリー・ヘップバーンのあの映画をこてんぱんに罵倒していたそうです。小説への思い入れの強さからとはいえ、よくこんな文章が・・と驚くほど。
今だったらそんな文章、載せてもらえないでしょうね・・。
それにしてもそんなに熱のこもったものだったなんて、全然記憶にないなぁ。残念。
改版していない以前のものがあったらぜひチェックしてみたい!

次回のネタは「グレート・ギャツビー」だそうです。
これも大学生になりたての頃読んでいた懐かしの・・。楽しみ!