「のんちゃんが本屋をやるといいよ。」
店の2階で喫茶店をやっていた私に、ある日そう言ったのは妹でした。
「昔から本をよく読んでいるし、きっと合っていると思う」
妹は当時、喫茶店と本屋、両方を手伝ってくれていました。
本屋を手伝いながら、年老いていく親が店を続ける限界が見えていたのだと思います。
あれから20年近くたち、今、私は本屋をやっています。
子どもの頃、喫茶店はやりたいなーと思っていましたが、本屋の方は???
やりたいと思った記憶がないのですが・・。
もしかして、いつの間にか、本屋をやる運命!という呪いにかかっていた、いや、自分で自分に呪いをかけていたのかも!
心当たりは妹の言葉プラス、これ。
祖父 トクノリ
父 ヨシノリ
私 ノリコ
本屋を始めた祖父からの「ノリ」つながりに気づいてしまった時から・・・。