「とにかく、山梨から出ていく」
高校時代の勉強のモチベーションといったら、
これしかなかった。
田舎から抜け出したかった。
甲州弁が嫌いだった。
なんにも面白くなかった。
思い通りに山梨から出て、
丸6年で山梨に帰ってきた。
帰ってくる直前に阪神・淡路大震災があり、
サリン事件があり、
母が2度目のガン手術をした。
あれから25年。
あんなに嫌いだった山梨は、
前ほど嫌いじゃなくなった。
取り残された田舎だと思っていたのに。
いつの間にか移住に人気、といわれ、
イベントがにぎやかに盛り上がるようになり・・・
元気な若者がいる。
「もしかして山梨って、これからなんじゃない?!」
今は、そう思っている。