思い出すのは
この本屋をどうしたらいいのかわからなかったころのこと。
(別に私が継がなくてもいいのに)
(このままなんとかなればいいのに)
(店をたたむのだって一苦労)
でも、どちらにしろ他に誰がやるというの。
ぐるぐるぐるぐる
お客さんは少ないし時間はあるのに
何をやったらいいのかわからない。
こんなに時間があっていいはずはないのに
ただ一日が過ぎていく。
店がどうにもならなくなって初めて
「覚悟」という言葉の意味がわかった。
本気で取り組まなくては
何も変わらないし始まらない。
あの時の気持ちは、忘れない。