山梨大学前の星野書店

山梨大学前の小さな書店の日記です

読書の愉しみ

お盆中、のんびり店番しながら読んだのは雑誌『新潮2014年6月号』。
「永久保存版 創刊110周年記念特大号 今日から始まる文芸の未来」という副題がついています。
特別定価1300円と通常より高かったのですが、なんのなんの、お得でしたよ!
名だたる作家さんの短編がみっちりとあるほかに、川端康成文学賞受賞作「すっぽん心中」も掲載されているじゃないですか。

雑誌とはいえ、久しぶりに文芸作品を読んでいる気がしました。
仕事で読むわけでもなく、気に入ったところをぱらぱらめくって、なんとなく読んだり読み飛ばしたり。
短編は書き手の実力がよくわかるなぁ、とかぶつぶつ言ったりしながら、中にはけっこう感動したものもありました。
言葉を選んで無駄がそぎ落とされた文章は心地いいものです。

気分よく読めていたのです。

ただ・・あぁ残念なのは目が疲れやすいこと・・。
こればっかりは私の問題。
どんなに良いものがそこに書かれていても、読まなければただの・・紙?
いかんいかん。
目のマッサージをしながらもどかしい思いのわたしでした。