山梨大学前の星野書店

山梨大学前の小さな書店の日記です

「ほんのかけはし」11号ができまして


昨夜、日付が変わるころまでかかってようやく仕上がりました。
もっと早く・・というか今年の仕事始めには配ろう!と思っていたのに、ちーっとも間に合いませんでした。
何度も書き直して、できたら家族にチェックをしてもらう、を繰り返し。
さらに今朝になってもう一度見直し、最後の直しを終えてようやく印刷にかけました。

誰かに読んでもらうために書くのって思いのほか大変です。
2号に1回は、だめ、全然書けない!となります。
それでも、「ほんのかけはし」を楽しみにしているよとか、これを見て本を買いにきてくださるお客さまがいたりして、それがなんとか発行し続ける原動力になっています。

この店は、今年で70周年を迎えました。
そこで最近、いろいろと思いをめぐらせることがあります。
物のない戦後、本はどんな存在だったのでしょうか。
本を手にするのに、どのくらい待っていたのでしょうか。

昭和22年に店を始めた祖父。
オートバイが手に入るまではなんと自転車(!)で山梨市まで本を売りに行っていたそうです。
日川高校とか小学校とか・・。

頭の中で想像してみます。朝早く出発したんだろうなとか、道はでこぼこしていただろうか、自転車にどんなふうに荷物をつけていったのかしら、重かっただろうな・・などなど。
私の記憶の中の祖父はもうおじいちゃんの姿でしかないのですが、頑強そうな体だったから若いころは平気だったのかしら?

なんて、今回は「ほんのかけはし」を作りながら想像していました。
これからも続けていこうーっと。