子供のころからあまり読書家ではなかったけれど、教養ある大人(?)には憧れがあった。私にとってそれは、古今東西の名作を読んでいる人、のようなイメージだった。
うちは本屋。
でも定期刊行されていた全集もののはぐれた1冊、みたいなものは転がっていたけれど、立派な本が本棚を埋め尽くすような家庭ではなかった。
ただ、そのはぐれた世界文学全集の1冊で印象に残っているものがある。
ツルゲーネフの『父と子』なのだが・・その内容が、ではない。
読むのにすごく難儀して、読み終わるのに2か月もかかった!ということをよく覚えているのだ。
その後も名作にチャレンジはしたが、憧れの大人にはほど遠いレベルであり。
いつまでたっても、教養ある人になりたい!と思い続けているわけ。